GP静岡・トライバルウォーズ攻略変
2008年3月11日コメント (3)はじめに断っておきますが、これはただの自己満足記事です。この内容はほぼ妄言です。
また、構築過程は一部脚色してます。
TWデッキ構築の理論
さて、トライバルウォーズである。
一応ルールを確認しておくと
トライバルウォーズのメタを読むのは非常に簡単であった。
上の『使用可能部族』を見れば当然である。
エルフ・フェアリー・キスキン
これら三つの種族は、そのままスタンダードのデッキタイプとして通用している。
また、この『部族争い』に参加するプレイヤーの多くは、これを目標にしてきたわけでなく、初日に落ちたから出るプレイヤーであることを考えれば、わざわざデッキを組む必要がなくデッキパワーの高いこれらを使用するのは当然だろう。
(ゴブリンについてだが、スタンダードのゴブリンデッキは『ゴブリン』とは名ばかりの《墓穴までの契約/Grave Pact(10E)》デッキで、実際にはいっているゴブリンは12枚程度である。これをゴブリン20体を達成できるように修正すると大幅なパワーダウンとなってしまう。)
しかし、フェアリーである。ヒバリやその他のデッキが存在するスタンダードに対し、環境ほぼすべてのデッキがクリーチャーの大量に入ったビートダウンであることを考えると、通常のスタンダードに対しメタ的に不利ではないかという予測がたつ。よって、環境におけるフェアリーの数も少ないと考えられる。
また、『サイドボードなし』という要素も重要である。
このフォーマットにおける「対策できない《濠の大魔術師/Magus of the Moat(FUT)》、《テフェリーの濠/Teferi’s Moat(TSB)》」の強さは容易に想像できる。
もちろん、所詮非公認の暇つぶしトーナメントだからと、特にメタにあわせた調整もしないで持ち込む人間の数も相当いるはずである。
ここまでが、誰でも簡単にできる当日の部族争いのメタである。
これから考えれば、たどり着くのは当然『同系に強いエルフ』といった答えだろう。
《原初の命令/Primal Command(LRW)》で《墓穴までの契約/Grave Pact(10E)》や《テフェリーの濠/Teferi’s Moat(TSB)》をケアし、同系に強い《レンの地の群れ使い/Wren’s Run Packmaster(LRW)》を入れたエルフ。
しかし、甘い。甘すぎる。
某所でTWを経験した自分から言わせれば、このフォーマットにおいてはいかに「クリーチャービートダウンデッキVSクリーチャービートダウンデッキ」という構図を崩せるかにかかっているのである。
たとえば、かつて僕自身がTWで使用したデッキは「クレリック・ループジャンクション」や「騎士・8ラスゴハーコン」、「スピリット・プロパゲドン」などのTWの理念に真っ向から反抗したデッキばかり。
これらのデッキは、エルフ・ビートやら騎士白ウィニーやら、
コテコテのただのTWデッキに対して圧倒的な勝率をはじき出せる。相手と正面からぶつかり合わず相手の想定外の方向から攻めるのだから当然である。
この自分のTWデッキ構築理論を今回の状況に照らし合わせ、今回のソリューションを考えてみよう。
今回はスタンダードかつ部族指定と、デッキ構築に際し大きく制限がかけられている。
この枠内で最大限に軸をずらし、20枚制限を満たした構築が可能なのは、除去を大量に詰め込んだアンチ・クリーチャー・コントロールである。
部族インスタント、ソーサリー、エンチャントカード、または多相のカードは指定の部族に含まれます。という部分に着目しよう。この一文をじっくり見れば見るほど、我々に「《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》を入れればクリーチャー16体でいいよ」という逃げ道を提供するために存在する文句に見えてくるだろう。
また、除去かつ種族制限を満たすパーツ、さらにエルフやキスキンに圧倒的に強いカードとして《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》の名を上げないものはいない。
この存在により、使用部族はエレメンタルに決定。叫び大口の4投入も決まる。
黒を使うとなれば、《滅び/Damnation(PLC)》を4枚投入することは確定である。
4 《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》
4 《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4 《滅び/Damnation(PLC)》
デッキの骨格は決まった。あとはこれを「エレメンタル12枚」の達成方法に気をつけながら肉付けしていき60枚にするだけである…
まず肉付け方法として考えたのは「緑黒エレメンタル・ビッグマナ」であった。
エレメンタルのフィニッシャーとして《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus(MOR)》や《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》を採用することで20枚ルールを攻略する方向である。
しかし、この場合のパーツをあげていったところ
4《北方行/Into the North(CSP)》
4《根の壁/Wall of Roots(TSB)》
4《調和/Harmonize(PLC)》
4《滅び/Damnation(PLC)》
4《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》
4《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus(MOR)》
4《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》
4《戦慄/Dread(LRW)》(あるいは何かしらエレメンタル4枚)
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
24 土地
とカツカツになってしまった。
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(LRW)》や《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》、《原初の命令/Primal Command(LRW)》といったカードたちを入れるスペースがどうしても作れず、またエレメンタル20枚達成のためのパーツたちがデッキに強いひずみを生み出していたこともあり、この方向性は断念せざるを得なかった。
この方向を破棄し、エレメンタル20枚をナチュラルにクリアできるエレメンタル探しに入った。
すぐに名があがったのは、スタンダード最強エレメンタル《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》。
《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》と《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》、これら2種類がデッキに入る。
これにより、新たな方向性は自然と浮かび上がった。
「マネキンコントロール」である!
早速、20枚制限を達成する残り2種のエレメンタル探しに入る。携帯電話のPCサイトビューワーを駆使し、WisdomGuildで検索。
使用に耐えうると判断したのは
《膿絡み/Festercreep(MOR)》
《無し生み/Nevermaker(MOR)》
《霊気撃ち/AEthersnipe(LRW)》
《戦慄/Dread(LRW)》
の4種類である。
「青黒エレメンタル(笑)」(部族争い対応青黒マネキン)
26 土地(省略)
4《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator(TSB)》
4《無し生み/Nevermaker(MOR)》
4《膿絡み/Festercreep(MOR)》
4《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》
4《滅び/Damnation(PLC)》
4《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》
2《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
最初に完成したレシピがこれである。このとき土曜深夜25:30。
早速仮想的であるエルフ・キスキンとプレイテストを開始。
すぐに《膿絡み/Festercreep(MOR)》は抜け、(相手がキスキンやエルフなのだから当然であった)そこは霊気打ち2本、戦慄2本に変わった。
また、相手の《変わり谷/Mutavault(MOR)》に苦しめられる展開が多いため、こちらも変わり谷を投入することとなる。
さらには、決定力不足を補うため、土地を1枚削り《不敬の命令/Profane Command(LRW)》を増量。
さらなるプレイテストを重ね、あまりにも《霊気撃ち/AEthersnipe(LRW)》が強すぎるために戦慄を霊気打ちに変更。
こうして完成した環境のソリューションがこの最終形である。
青黒マネキンコントロール
4《涙の川/River of Tears(FUT)》
2《人里離れた谷間/Secluded Glen(LRW)》
3《地底の大河/Underground River(10E)》
4《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》
4《変わり谷/Mutavault(MOR)》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(PLC)》
2《冠雪の島/Snow-Covered Island(CSP)》
5《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
4《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator(TSB)》
4《無し生み/Nevermaker(MOR)》
4《霊気撃ち/AEthersnipe(LRW)》
4《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》
4《滅び/Damnation(PLC)》
4《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》
3《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
・《無し生み/Nevermaker(MOR)》と《霊気撃ち/AEthersnipe(LRW)》
《無し生み/Nevermaker(MOR)》は非常に優秀なブロッカーである。
実にいやらしいのが、アタック前に除去を打っても、チャンプブロックしたときと変わらない結果を残してくれるという点。
《霊気撃ち/AEthersnipe(LRW)》は、最初こそ仕方なく入れたクリーチャーであったが、プレイテストを重ねるにつれてデッキにとって非常に強力なパーツであることが判明した。
…《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》の対象としてあまりに優秀なのである。たとえば以下のような展開である。
対エルフ戦。相手が《レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher(LRW)》と《樹上の村/Treetop Village(10E)》でアタックしてきたところでマネキン。《克服者》をバウンスし、《村》を一方的に討ち取る。
エルフとのマッチアップを考えたとき、樹上の村をがっちり止める4/4というサイズは圧倒的である。
・2マナ域の不在
通常のマネキンの場合、2マナ域には《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》と《精神石/Mind Stone(10E)》が収まっている。そこから考えるとこのマネキンにはそれがないので不安に感じるかもしれない。
しかしこのことが問題を生まないのがTWなのである。すなわち、相手が2Tまでにクリーチャーを展開しないことが稀なので、《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》と《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》が2マナ域として機能するのである。
まさに環境のソリューションがここに誕生したのであった。
実戦投入結果と反省
自分自身はTWという環境は好きでなく、出る気がおきなかったのでこのデッキをみらーさんに託した。
結果は5-1でスイスラウンド抜け、シングルエリミ1没であった。
スイスラウンド自体は、初戦でメタから切ったフェアリーに負けた後エルフ相手に一ゲームも落とさず4連勝、最終戦は下あたりのゴブリンでこれも勝ち。
シングルエリミには8人中6人という大量のエルフがいたものの、初戦で唯一といっていいほど相性の悪い黒単ローグゴブリンにあたってしまい、1-2で負けてしまった。
みらーさんいわく「プレイミスがなければ勝ってた」とのことなので、デッキ自体はまさに「優勝確定もの」であったという自信がある。
「対戦したエルフデッキは皆そろってイライラするか苦笑いしていた。」とのこと…
終わり
以下チラシの裏
記事としての面白さを考えて、あたかも自分がほとんどデッキつくったかのように書いてますが、実際は土地バランスをネキセさんが作ってたり、霊気打ちを4にしたのがみらーさんだったりしてます。
また、このデッキはまさにGP静岡2日目のTWというメタのもとでの最強デッキなので、当然ずっとTWをやっていてメタが進んでいる環境(MOのTWとか)では通用しないと思います。
また、構築過程は一部脚色してます。
TWデッキ構築の理論
さて、トライバルウォーズである。
一応ルールを確認しておくと
非認定で開催されるこの大会で使用されるデッキの3分の1以上は、次のクリーチャー・タイプ1つでなければなりません:エルフ、エレメンタル、フェアリー、巨人、ゴブリン、キスキン、マーフォーク、ツリーフォーク。
部族インスタント、ソーサリー、エンチャントカード、または多相のカードは指定の部族に含まれます。(たとえば、巨人を部族として選ぶ場合、カード60枚のデッキでは最低20枚は巨人のタイプまたは多相のタイプでなければなりません。)
このフォーマットには、サイドボードはありません。
トライバルウォーズのメタを読むのは非常に簡単であった。
上の『使用可能部族』を見れば当然である。
エルフ・フェアリー・キスキン
これら三つの種族は、そのままスタンダードのデッキタイプとして通用している。
また、この『部族争い』に参加するプレイヤーの多くは、これを目標にしてきたわけでなく、初日に落ちたから出るプレイヤーであることを考えれば、わざわざデッキを組む必要がなくデッキパワーの高いこれらを使用するのは当然だろう。
(ゴブリンについてだが、スタンダードのゴブリンデッキは『ゴブリン』とは名ばかりの《墓穴までの契約/Grave Pact(10E)》デッキで、実際にはいっているゴブリンは12枚程度である。これをゴブリン20体を達成できるように修正すると大幅なパワーダウンとなってしまう。)
しかし、フェアリーである。ヒバリやその他のデッキが存在するスタンダードに対し、環境ほぼすべてのデッキがクリーチャーの大量に入ったビートダウンであることを考えると、通常のスタンダードに対しメタ的に不利ではないかという予測がたつ。よって、環境におけるフェアリーの数も少ないと考えられる。
また、『サイドボードなし』という要素も重要である。
このフォーマットにおける「対策できない《濠の大魔術師/Magus of the Moat(FUT)》、《テフェリーの濠/Teferi’s Moat(TSB)》」の強さは容易に想像できる。
もちろん、所詮非公認の暇つぶしトーナメントだからと、特にメタにあわせた調整もしないで持ち込む人間の数も相当いるはずである。
ここまでが、誰でも簡単にできる当日の部族争いのメタである。
これから考えれば、たどり着くのは当然『同系に強いエルフ』といった答えだろう。
《原初の命令/Primal Command(LRW)》で《墓穴までの契約/Grave Pact(10E)》や《テフェリーの濠/Teferi’s Moat(TSB)》をケアし、同系に強い《レンの地の群れ使い/Wren’s Run Packmaster(LRW)》を入れたエルフ。
しかし、甘い。甘すぎる。
某所でTWを経験した自分から言わせれば、このフォーマットにおいてはいかに「クリーチャービートダウンデッキVSクリーチャービートダウンデッキ」という構図を崩せるかにかかっているのである。
たとえば、かつて僕自身がTWで使用したデッキは「クレリック・ループジャンクション」や「騎士・8ラスゴハーコン」、「スピリット・プロパゲドン」などのTWの理念に真っ向から反抗したデッキばかり。
これらのデッキは、エルフ・ビートやら騎士白ウィニーやら、
コテコテのただのTWデッキに対して圧倒的な勝率をはじき出せる。相手と正面からぶつかり合わず相手の想定外の方向から攻めるのだから当然である。
この自分のTWデッキ構築理論を今回の状況に照らし合わせ、今回のソリューションを考えてみよう。
今回はスタンダードかつ部族指定と、デッキ構築に際し大きく制限がかけられている。
この枠内で最大限に軸をずらし、20枚制限を満たした構築が可能なのは、除去を大量に詰め込んだアンチ・クリーチャー・コントロールである。
部族インスタント、ソーサリー、エンチャントカード、または多相のカードは指定の部族に含まれます。という部分に着目しよう。この一文をじっくり見れば見るほど、我々に「《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》を入れればクリーチャー16体でいいよ」という逃げ道を提供するために存在する文句に見えてくるだろう。
また、除去かつ種族制限を満たすパーツ、さらにエルフやキスキンに圧倒的に強いカードとして《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》の名を上げないものはいない。
この存在により、使用部族はエレメンタルに決定。叫び大口の4投入も決まる。
黒を使うとなれば、《滅び/Damnation(PLC)》を4枚投入することは確定である。
4 《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》
4 《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4 《滅び/Damnation(PLC)》
デッキの骨格は決まった。あとはこれを「エレメンタル12枚」の達成方法に気をつけながら肉付けしていき60枚にするだけである…
まず肉付け方法として考えたのは「緑黒エレメンタル・ビッグマナ」であった。
エレメンタルのフィニッシャーとして《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus(MOR)》や《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》を採用することで20枚ルールを攻略する方向である。
しかし、この場合のパーツをあげていったところ
4《北方行/Into the North(CSP)》
4《根の壁/Wall of Roots(TSB)》
4《調和/Harmonize(PLC)》
4《滅び/Damnation(PLC)》
4《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》
4《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus(MOR)》
4《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》
4《戦慄/Dread(LRW)》(あるいは何かしらエレメンタル4枚)
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
24 土地
とカツカツになってしまった。
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(LRW)》や《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》、《原初の命令/Primal Command(LRW)》といったカードたちを入れるスペースがどうしても作れず、またエレメンタル20枚達成のためのパーツたちがデッキに強いひずみを生み出していたこともあり、この方向性は断念せざるを得なかった。
この方向を破棄し、エレメンタル20枚をナチュラルにクリアできるエレメンタル探しに入った。
すぐに名があがったのは、スタンダード最強エレメンタル《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》。
《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》と《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》、これら2種類がデッキに入る。
これにより、新たな方向性は自然と浮かび上がった。
「マネキンコントロール」である!
早速、20枚制限を達成する残り2種のエレメンタル探しに入る。携帯電話のPCサイトビューワーを駆使し、WisdomGuildで検索。
使用に耐えうると判断したのは
《膿絡み/Festercreep(MOR)》
《無し生み/Nevermaker(MOR)》
《霊気撃ち/AEthersnipe(LRW)》
《戦慄/Dread(LRW)》
の4種類である。
「青黒エレメンタル(笑)」(部族争い対応青黒マネキン)
26 土地(省略)
4《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator(TSB)》
4《無し生み/Nevermaker(MOR)》
4《膿絡み/Festercreep(MOR)》
4《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》
4《滅び/Damnation(PLC)》
4《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》
2《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
最初に完成したレシピがこれである。このとき土曜深夜25:30。
早速仮想的であるエルフ・キスキンとプレイテストを開始。
すぐに《膿絡み/Festercreep(MOR)》は抜け、(相手がキスキンやエルフなのだから当然であった)そこは霊気打ち2本、戦慄2本に変わった。
また、相手の《変わり谷/Mutavault(MOR)》に苦しめられる展開が多いため、こちらも変わり谷を投入することとなる。
さらには、決定力不足を補うため、土地を1枚削り《不敬の命令/Profane Command(LRW)》を増量。
さらなるプレイテストを重ね、あまりにも《霊気撃ち/AEthersnipe(LRW)》が強すぎるために戦慄を霊気打ちに変更。
こうして完成した環境のソリューションがこの最終形である。
青黒マネキンコントロール
4《涙の川/River of Tears(FUT)》
2《人里離れた谷間/Secluded Glen(LRW)》
3《地底の大河/Underground River(10E)》
4《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》
4《変わり谷/Mutavault(MOR)》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(PLC)》
2《冠雪の島/Snow-Covered Island(CSP)》
5《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
4《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator(TSB)》
4《無し生み/Nevermaker(MOR)》
4《霊気撃ち/AEthersnipe(LRW)》
4《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》
4《滅び/Damnation(PLC)》
4《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》
3《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
・《無し生み/Nevermaker(MOR)》と《霊気撃ち/AEthersnipe(LRW)》
《無し生み/Nevermaker(MOR)》は非常に優秀なブロッカーである。
実にいやらしいのが、アタック前に除去を打っても、チャンプブロックしたときと変わらない結果を残してくれるという点。
《霊気撃ち/AEthersnipe(LRW)》は、最初こそ仕方なく入れたクリーチャーであったが、プレイテストを重ねるにつれてデッキにとって非常に強力なパーツであることが判明した。
…《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》の対象としてあまりに優秀なのである。たとえば以下のような展開である。
対エルフ戦。相手が《レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher(LRW)》と《樹上の村/Treetop Village(10E)》でアタックしてきたところでマネキン。《克服者》をバウンスし、《村》を一方的に討ち取る。
エルフとのマッチアップを考えたとき、樹上の村をがっちり止める4/4というサイズは圧倒的である。
・2マナ域の不在
通常のマネキンの場合、2マナ域には《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》と《精神石/Mind Stone(10E)》が収まっている。そこから考えるとこのマネキンにはそれがないので不安に感じるかもしれない。
しかしこのことが問題を生まないのがTWなのである。すなわち、相手が2Tまでにクリーチャーを展開しないことが稀なので、《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》と《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》が2マナ域として機能するのである。
まさに環境のソリューションがここに誕生したのであった。
実戦投入結果と反省
自分自身はTWという環境は好きでなく、出る気がおきなかったのでこのデッキをみらーさんに託した。
結果は5-1でスイスラウンド抜け、シングルエリミ1没であった。
スイスラウンド自体は、初戦でメタから切ったフェアリーに負けた後エルフ相手に一ゲームも落とさず4連勝、最終戦は下あたりのゴブリンでこれも勝ち。
シングルエリミには8人中6人という大量のエルフがいたものの、初戦で唯一といっていいほど相性の悪い黒単ローグゴブリンにあたってしまい、1-2で負けてしまった。
みらーさんいわく「プレイミスがなければ勝ってた」とのことなので、デッキ自体はまさに「優勝確定もの」であったという自信がある。
「対戦したエルフデッキは皆そろってイライラするか苦笑いしていた。」とのこと…
終わり
以下チラシの裏
記事としての面白さを考えて、あたかも自分がほとんどデッキつくったかのように書いてますが、実際は土地バランスをネキセさんが作ってたり、霊気打ちを4にしたのがみらーさんだったりしてます。
また、このデッキはまさにGP静岡2日目のTWというメタのもとでの最強デッキなので、当然ずっとTWをやっていてメタが進んでいる環境(MOのTWとか)では通用しないと思います。
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